株式会社MAGESが発表した、

「”高橋名人”を2012年10月に同社に社員として受け入れ、所属タレントとする」というニュースが、

ちょっとした話題になっています。

皆さんは”高橋名人”ってご存知ですか?

ファミコン(ファミリーコンピューター)世代なら知っているであろう、

この人物について紹介したいと思います。

80年代一世風靡したこの人物の経歴から。

生まれは北海道で、高校を卒業後、通った短期大学を中退。(理由は、アルバイトをスーパーマケットでの仕事に夢中になったから)、

その後、一度フードセンター社に勤務しました。

フードセンター社で「パソコン」が導入されることになったのがきっかけで、

コンピューター業界に興味を持ったそうです。

そして1982年、当時はまだ零細企業だったハドソン(ファミコンブームで大企業へと成長)に転職します。

そこで、広告塔として宣伝活動の一環として、イベントで「あの特技」を披露。

「あの特技」こそが高橋名人を一躍有名にしました。

あの名人を有名にした「あの特技」とは・・・

「ファミコンの16連打」です。

16連打とはゲーム機のコントローラーのボタンを一秒間に16回も押してしまう、といった難しい技です。
↓高橋名人の16連打(動画)

(動画は削除されることもありますので、早めにご覧ください。)

この特技により、高橋名人は有名になり、当時の子供達の間では神様扱い、

様々なイベントにも活躍し、テレビや雑誌に登場することも頻繁にありました。

だから、当時ファミコンをやらなかったけど、当時小学生であった女子の私ですら、

高橋名人のことは記憶に残っています。

ファミコンをやっていた男の子たちの間では、高橋名人は憧れの存在でした。

「高橋名人」と検索するとキーワードに「逮捕」と出てきますが、

これは高橋名人の連打が早すぎるため、

「(高橋名人は)ボタンの下にバネをしかけて、ボタンをはじけさせて連打速度をインチキしているのでは?

そしてインチキは違法で高橋名人は逮捕されたのでは?」と言った内容の噂でした。

その噂はあくまで噂レベル、そう単なる「都市伝説」です。

そんな都市伝説が生まれてしまうほど、有名だった人物なんです・・・。
(都市伝説というのはある意味、有名税みたいなものですから。)

その後、ファミコンブームは去り、高橋名人のメディアへの露出も少なくなっていきました。

そしてハドソンを2011年5月31日付けで退社します。

退社理由は「ハドソンの商品ラインナップから家庭用ゲーム機が消えたこと」と

(高橋名人曰く、)「リストラ組」だったからだそうです。

ハドソン退社後、一度ゲッチャ・コミュニケーションズに転職するも、

こちらも退職。

そして、今回の株式会社MAGESへ入社することになりました。

株式会社MAGESは、どんな会社かと申しますと、

ゲーム機のコンテンツ開発(特にアドベンチャーゲームに力を入れている)をはじめ、

音楽事業や、飲食店事業など、様々な分野での取り組みをしているところです。

先日、任天堂の「Will U」の予約が開始され、12月に販売されることが話題になっていて、

まだまだ活況を呈するゲーム業界ですから、

今後、高橋名人の新たなステージでのご活躍を期待しています。