10月2日に亡くなった俳優の大滝秀治さん。
大滝さんといえば、代表的なCMにキンチョーの
「つまらん!お前の話はつまらん!」というフレーズです。
迫力がある言い回しだったので、
インパクトがあり、印象に残っている方も
多いのではないでしょうか?
↓【キンチョーのCM「つまらん!」】
(動画はいつ削除されるかわからないので早めに閲覧願います。)
「お前の話はつまらん!」の言葉の裏には、秘話があります。
それは「環境問題」というテーマです。
岸辺一徳さんとのセリフのやりとりですが、
大滝さん:「キンチョールはどうして水性にしたんだ?」
岸辺さん:「それは地球のことを考えて、空気を汚さないように・・・」
に対して、
大滝さんが「つまらん!お前の話はつまらん!!」と怒鳴っているのです。
実は、あの”つまらん”には、
『地球や環境の事を考えるのは当たり前のことである。
何をわかりきった事を言っているんだ!』というメッセージが込められていたのです。
そして大滝さんのCMに関して、実はお蔵入りとなった幻のCMがあるんです。
それは「反原発」を訴える大滝さんのナレーションが入ったものでした。
そのCMは通販雑誌「通販生活」(カタログハウス)の2011年秋冬号のものでした。
ナレーションの内容は
「原発、いつ、やめるのか。それとも、いつ再開するのか。
それを決めるのは電力会社でもなく政治家でもなく、私たち国民一人ひとり。」
とうもの。
テレビで放映される予定だったこのCMは、テレビ局の都合でお蔵入りとなりました。
↓その幻のCMがこれです。
(動画はいつ削除されるかわからないので、早めに閲覧願います。)
俳優の山本太郎さんを見ればわかるように、芸能界で反原発を唱えることは、タブーと言われています。
大滝さんは、なぜリスクを冒してまで、そのCMを引き受けたのでしょうか?
「反原発」を主張した背景には「戦争体験」があるそうです。
第二次大戦当時、大滝さんにも召集命令が出たものの、すぐに終戦(1945年)。
戦中の悲劇、終戦後の混乱の中で、大滝さんは、地球や自分の身の回りの環境について
考えるようになっていったそうです。
幻となったこのCM、もし放映されていたら、世の中に対し、どれ位の・どの様な影響を与えたのでしょうか?
その反響を見てみたかったところです。
大滝さんのご冥福を心より、お祈り申し上げます。