フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』など数々のメディア出演で知られる、
流通ジャーナリストの金子哲雄さんが、
10月2日、肺カルチノイドのため亡くなりました。
享年41歳でした。
さて、皆さんは金子さんの死因である、
「肺カルチノイド」って病気をご存知でしょうか?
「肺カルチノイド」って何?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
おそらく、知らない人の方が多いと思います。
それでは、「肺カルチノイド」とはどんな病気なのか、
また、治療法はどんなものかを、説明していきましょう。
まず、「カルチノイド」というのは
腫瘍(身体の一部の組織や細胞が、病的に増殖したもの)の一種です。
日本では癌(生体にできる悪性腫瘍。臓器の細胞が無制限に増殖し、
周囲の組織を侵し、他へも転移して障害をもたらす病気)の一種として扱われます。
しかし実際は「カルチ(ガン)ノイド(ようなもの)」というのが正しい意味であって、
その名のとおり、
本来腫瘍ではあっても癌とは別物です。
進行が非常に遅く、転移などの悪性度が癌より穏やかなところから、
カルチノイド(類癌腫)=癌のようなものと呼ばれています。
つまり、金子さんには「癌”のような”(または”似ている”)腫瘍が『肺』にできた」ということになります。
ちなみに治療法は、薬物療法もありますが、これは根本的な治療にはならず、
根治的には外科的切除しかありません。
ただ、金子さんは41歳と、まだお若かっただけに(組織の新陳代謝が良いと言うこと=腫瘍組織も増殖しやすい)、
進行が思ったよりも早く(もしかしたら他臓器への転移もあった可能性も・・・)、
それが死を招いたのかもしれません。
テレビで拝見する限りでは、明るく元気そうな方だっただけに、ちょっと寂しいニュースですね・・・。
金子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
↓生前の金子哲雄さん