29日に爆発事故が起こった日本触媒は、
紙おむつに使われる「高吸水性樹脂」や、
その原料となるアクリル酸の国内唯一の生産拠点となっています。
爆発したタンクにはアクリル酸が入っていたといい、
両製品の生産に影響が出るのは避けられません。
となると、懸念されるのは「紙おむつの生産が間に合わなくなる」、
ということ。
中国などでの紙おむつの需要拡大に伴い、
日本触媒では高吸水性樹脂なども生産態勢を強化する計画でした。
日用品世界大手、P&Gを顧客に持つ同社の生産が滞ってしまえば、
世界的な紙おむつの供給に支障を及ぼす事になります。
ところで、今回、爆発で影響を受けたのはアクリル酸ですが、
心配なことがもう一つあるのです。
それは、「放射能被爆」・・・。
今回爆発した、日本触媒姫路製造所は、ウランを保有しているらしいのです。
ウランとはいわゆる「放射能物質」です。
ちなみに、今回爆発した製造所が保有していると言われるウランの種類は、
・硝酸ウラニル水溶液(ガラス ビン)ウラン量約0.7g
・アンモニアウラニル水溶液 (ガラスビン)ウラン量約 7.5g
・重ウラン酸アンモン(プラス チック容器)ウラン量約 400g
・硝酸トリウム(ガラスビン) トリウム量約11g×2
・硝酸ウラニル(ガラスビン) ウラン量約15g
だそうです。
もしこれらの物質にも火がつけば・・・放射能汚染の危険性が出てきます。
放射能汚染となれば、紙おむつどころの話ではなくなってしまいますね・・・。
一刻も早く、今回の爆発によって、(持っているとされる)ウランに影響が出ていないかを、確認してもらいたいところです。
また、爆発により亡くなられた、消防隊員の方のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。