自民党の安倍新総裁は、幹事長に起用する意向を固めました。

石破前政調会長自民党総裁選の決選投票で2位だったのです。

そして、28日までに、党3役などの役員人事を決める見通しだそうです。
安倍氏は27日までに、総裁選で地方選の半数以上を獲得した石破氏を幹事長に起用し、

挙党態勢をつくることが、次の衆院選の勝利には不可欠と判断したものと思われます。

党の地方組織には、国会議員のみが投票した決選投票で、安倍氏が逆転したことに不満が広がっています。

安倍氏としては、石破氏の幹事長起用で衆院選に向けた態勢を強化するとともに、地方の不満の沈静化を図る狙いもあるのでしょうね。

安倍氏は、26日の総裁就任後の記者会見でも、

「党員票の過半数を取った石破氏と、議員の過半数を取ったわたしが協力することで、強力な態勢をつくれる」と述べました。

そして石破氏を党の重要ポストで起用する考えを示していた。

また、安倍氏は28日までに、政調会長や総務会長、選挙対策局長などの党3役、役員人事を固める意向で、

若手を積極的に起用することも検討しているそうです。

さて今回、自民党の新幹事長となった石破茂氏ですが、その生い立ちや家族はいったいどんなものなのでしょう。

石破氏は鳥取県出身で、慶應義塾大学法学部を卒業しました。

父親は同じく政治家をやっていた石破二郎という人物で、この方は鳥取県知事をされた後、衆議院議員にもなられました。

一方、(石破)茂氏は、大学を卒業後、三井銀行へ勤め始めましたが、お父様である二郎さんが亡くなられた後に政界入りしています。

そのきっかけは田中角栄氏でした。

角栄氏は(石破)二郎氏の一周忌が過ぎたころ、(石破)茂氏を呼び出し、「おまえが(おやじの後に)出ろ」と強く薦めたそうです。

そして、石破氏は政界入りを果たすこととなります。

 

石破氏は、答弁などの際、まるで教え諭すような持論の展開をすることから、

「まるで大学教授の講義のようだ」とインターネット上の動画サイトなどで話題になったこともある人物です。

安倍氏と石破氏が協力して、どんな自民党体制を作っていくのか、冷静に見ていきたい所です。