山中伸弥京都大学教授によって研究されたiPS細胞。

はじめて聞いたんですが、調べれば調べるほど、

文系の私にとってはちんぷんかんぷん。

それでも何とか私なりに、調べた(研究?し)続けたものを、

ここで、わかりやすく解説していきたいと思います。

それでは、素人でもわかる?「iPS細胞とは?」と「iPS細胞の役割」についてです。

まず、iPS細胞とはinduced Pluripotent Stem cells(人工多能性幹細胞)の略称で、

簡単に説明すると、「身体に普通にある細胞(皮膚とか)に、4つの遺伝子を組み込んで、

その細胞を、様々な臓器・組織(心臓や肝臓、腎臓など)に育てられる状態まで戻せるもの、なんだそうです。

もっとわかりやすく言うと、例えば、皮膚の細胞を取り出して、そこに4つの遺伝子を入れ込んだものが、

必要な臓器(心臓が悪い人なら心臓、骨が悪い人なら骨)の細胞へと変わってくれるとうものなんです。

通常、人間には60兆個、270種類の細胞があるそうなんですが、

その細胞の役割ははじめから決まっていて、はじめから「この細胞は心臓へ」「この細胞は卵巣へ」

「この細胞は筋肉へ」などとなっており、それが変わることはありません。

 

でも、iPS細胞なら、どこかの身体の一部の細胞を取って来て、(4つの)遺伝子を入れさえすれば、

お好きな臓器へと生まれ変われさせることができるんです。

だから、多能性=万能の組織と呼ばれているんですね。

 

仕組みは複雑なんでしょうが、すごい便利な細胞だと思いませんか?

 

そしてiPS細胞の役割はもちろん、「必要な(弱っている)臓器の細胞を育てること」です。

たとえば、実際にある難病なんですが、「筋肉が骨になってしまう」病気があるんです。

こういう患者さんは筋肉が必要になってきますよね。

そうなると、例えば、(お尻ならお尻でもいいんですが、どこかしら余分に余っていそうな)皮膚の細胞を取り出して

そこに4つの特殊な遺伝子を組み込むと、

筋肉を作る細胞(臓器の「幹」)へと生まれ変わらせることができるのです。

まさに「再生医療の救世主です。」

上記の「筋肉が骨になってしまう病気」は、山中伸弥教授が交流を続けた、中学生の山本育海君が

患っていて、体細胞を提供し、京都大学に協力しています。

山中伸弥教授はそういった患者さんを救いたいという志の持ち主だったのでしょうね。

山中氏は、「研究は辛くて何度もやめようと思った20数年間だった」そうですが、

趣味がマラソンというだけあって、研究も忍耐強さで続けてこられたんでしょうね。

それにご家族の支えもあったと言います。

研究が辛くても、「家族が、家で待っていてくれると思うと頑張れた」、

「家族が笑顔で迎えてくれたから研究を続けられた」とおっしゃっていますから、

そのサポート力は偉大なものだったと思います。

ちなみにiPS細胞の「i」はiPhoneの様に、世の中に普及して欲しいという願いを込めて

名づけたそうです。本当に実用化され、安全に普及していけることを願っています。

<山中教授・関連記事はこちら>