映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏(65)が自分に「学習障害」があり、

それが原因で子ども時代にはいじめられていたとインタビューで告白し、

話題となっていいます。

この学習障害はLD(Learning Disabilities)と呼ばれ、

特徴は「知的発達に大きな遅れはないのに、

学習面で特異なつまずきや習得の困難をもつ」のだそうです。

ただ、特定の能力にのみ障害があり、他の能力は正常です。

障害のある特定の能力意外は、高い知能を持っている場合もあります。

算数の問題は理解でき、計算も他の人より速くできるのに、

文章をスムーズに読めなかったり、字をかくことが困難だったりします。

頭の回転は速く、会話も流ちょうであるのに、読み・書きだけに困難を示したりするのです。

ただ、言語能力に障害がある場合は、話が飛んだり、一方的だったりする傾向があります。

 

学習障害の症状の中でも有名なものには「読字障害」という、

本を読んで内容をすぐに理解することが困難であるというものがあり、

今回スピルバーグ監督が告白した学習障害も「読字障害」(ディスレクシア)でした。

他に「読字障害」(ディスレクシア)を患っている芸能人には

俳優のトム・クルーズさんや、キアヌ・リーブスさんがいます。

トム・クルーズさんは台本が読めず、セリフを覚えるのが大変で、

「他の人に台本を読んでもらい、内容を理解し、演技をしている」と告白をしています。

他に学習障害を患っている(患った)芸能人・有名人は下記のような人たちです。

黒柳徹子さん、ジミー大西さん、ウォルト・ディズニー(ディズニーランドの生みの親)、レオナルド・ダ・ヴィンチ、

アインシュタイン、アンデルセン、エジソン、アガサ・クリスティー、

女優のウーピー・ゴールドバークさん、五十嵐めぐみさん、宮沢りえさん、などです。

 

今回、スピルバーグ監督は、

「読み書きを覚えるスピードが同級生より遅く『勉強不足』だと思われ、つらかった」と話しています。

他の障害にもいえることでしょうが、こういったハンディキャップを背負って生きることは大変なことです。

それでもこれだけ成功している人、偉業を成し遂げている人たちがいらっしゃることは

同じ障害を抱えている人、あるいはそのご家族に大きな勇気を与えてくれることでしょうね。

もしかしたら、ハンディキャップこそが、その人を強く成長させたのかもしれません。

 

私達はこういった障害を持つ人たちがいるんだということを理解し、受け入れていく想いが必要でしょうね。

そして世の中の人達への認知度も上がれば良いと思います。

そうすれば、ハンディを背負っている人たちがもっと生きやすくなる社会に、なっていくのではないでしょうか。

私は今回のスピルバーグ監督の告白により、初めて「学習障害」というものを知りました。

監督の勇気ある告白に敬意を表すると共に、もっと、こういった障害に対し、

知識を増やし、理解し、受け入れる姿勢を示していきたいです。